一般皮膚科・紫外線療法
一般皮膚科・紫外線療法
皮膚科は様々な皮膚症状を診察していますが、頭髪や爪なども皮膚科の領域になります。また、皮膚疾患の検査によって、思わぬ内科的疾患が見つかる場合もありますので、何か皮膚の異常がみられましたら、お気軽にご相談ください。
皮膚科の診療でとても多く見られる症状で、かゆみを伴った赤みやブツブツ、かさつきなどが生じます。アトピー性皮膚炎やかぶれ(接触皮膚炎)などで生じる皮膚症状も基本的には湿疹です。治療はステロイド外用薬や保湿剤などの外用薬を使用します。接触皮膚炎(かぶれ)の場合は、その原因物質に触れないようにすることも大切で、当院ではパッチテストも実施しています(アレルギー科の項目も参照にされてください)。
発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。治療は抗ヒスタミン薬の飲み薬が中心となりますが、近年は重症の慢性じんましんの患者さんに対して、注射による治療も可能です。
幼少時より発症する患者さんが多く、広く知られている皮膚疾患のひとつです。皮膚のバリア機構が不十分な人に発症することが多く、ダニや食物などのアレルギーを伴いやすい特徴があります。
治療はスキンケア、保湿、ステロイド外用薬が主体となりますが、近年では非ステロイド外用薬も増えてきており、重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに対して、免疫抑制薬の内服や注射の治療も可能です。
境界明瞭で盛り上がった赤い斑点が全身あるいは体の一部分に出現する疾患です。フケのようなものを伴います。多くの患者さんは皮膚症状のみの尋常性乾癬ですが、関節症状を伴う乾癬性関節炎の患者さんもいらっしゃいます。治療は外用薬、内服薬、光線療法、注射(生物学的製剤)となります。外用薬や内服薬とともに、当院では光線療法が可能です。1〜2週間に1回の照射が必要であり、1回の照射につき3割負担の方で1020円かかります(2024年6月現在)。注射の治療は当院では実施できません。
にきびは多くの人が経験するとても身近な皮膚疾患です。とくに思春期にできることが多く、気にする方も少なくありません。過去の皮膚科の治療と言えば、抗菌薬の内服や外用が主体でしたが、近年は外用薬の種類が増え、にきびの発生を抑える効果のある外用薬もございます。お気軽にご相談ください。なお、当院ではピーリングやにきび痕のレーザー治療は実施しておりません。
単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。口の周りや口腔内に小さな水ぶくれができる1型と、外陰部やでん部などに発症する2型の2種類のウイルスがあります。治療は抗ウイルス薬を内服や外用です。発症前にチクチクするといった予兆を自覚している患者さんも多く、近年では単純疱疹を繰り返している患者さんに対して、チクチクの時点で予防内服を始めるという治療法もありますので、該当される方はご相談ください。
水痘・帯状疱疹ウイルスという、みずぼうそうと同じヘルペスウイルスの一種によるウイルス感染症です。元々神経節に潜伏しているウイルスが、頭部から下肢までの間の左右どちらかの神経に沿って増殖し、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが帯状に出現します。合併症として、神経麻痺や脳炎・髄膜炎を起こすこともあり、早期に治療することが重要です。場合によっては入院加療することもある疾患で、帯状疱疹を疑う皮疹が出現した際は、お早めに受診してください。
水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に入り込んで発症します。足の水虫は指と指の間や足の裏の皮膚の皮がめくれて気付くことがありますが、皮膚のひび割れや水ぶくれといった症状で水虫が発見されることがあります。また、爪の水虫は爪が分厚くなったり、変色したりします。水虫を疑われる場合は、顕微鏡で白癬菌がいるかどうかを確認しますので、まず診察を受けてください。
皮膚の一部分に慢性的な圧迫などの刺激が加わり発症します。たこは胼胝(べんち)といい、表面の角質が盛り上がっているだけのもの、うおのめは鶏眼(けいがん)といい、角質が芯を形成し痛みを伴うものです。基本的には分厚くなっている角質の部分を削る処置を行います。うおのめと似ている疾患として、尋常性疣贅と呼ばれるウイルス性のいぼがありますので、鑑別をつけるためにも皮膚科の受診をお勧めします。